JFrog ArtifactoryとNuGetでAzure DevOpsやTFSを高速化
Azure DevOpsはMicrosoft Visual Studio Team Services(VSTS)の進化版で継続的インテグレーションや継続的デプロイ(CI/CD)をサポートしています。
JFrog Artifactory Extension for Azure DevOpsおよびTeam Foundation Server TFSでは、Maven、NPM、DockerやGenericによるビルドのサポートに加え、NuGetパッケージタイプをサポートするように改善しました。これにより拡張機能が強化され、NuGetパッケージを使用したビルドのトリガーやBuild InfoをArtifactoryにアップロードできるようになりました。この統合によりビルドジョブでアーティファクトをArtifactoryへデプロイし、そこから依存関係を分析することで問題を解決し、作成したビルドジョブに関連付けができるようになりました。
なぜJFrog Artifactoryなのか?
JFrog Artifactoryはユニバーサル・バイナリ・リポジトリマネージャとしてすべての主要なパッケージ形式、ビルドツール、CIサーバを一貫してサポートし、すべてのバイナリに対して信頼できるソリューションを提供しています。ArtifactoryはAzure DevOpsやTFSと統合することによりマイクロソフトベースのパイプラインを管理し、ビルドからBuild-Info をキャプチャすることでビルドを完全にトレースすることに成功しました。
Artifactoryを使ってAzure DevOpsの3つの簡単なステップでビルドパイプラインを作ってみましょう。
ステップ 1:Artifactoryインスタンスの設定
Artifactory Extensionをインストールした後はArtifactoryインスタンスにアクセスしてAzure DevOpsを設定する必要があります:
- Azure DevOpsでProject Settings > Pipelines > Service connectionsに進みます。
- New service connectionをクリックし、リストからArtifactoryを選択します。
- Artifactory service connectionダイアログでConnection name、Server URLと認証情報を入力し、verify connectionをクリックして新規コンフィギュレーションを保存します。
ステップ 2:NuGetパイプラインの作成
Artifactory接続を設定するとNuGetビルドパイプラインを追加することができます:
- NuGetのサンプルソースを取得し、Git sourcesを設定します。
- Add tasksのタスクリストからNuGetを検索します。
- Artifactory NuGetタスクを選択し、パイプラインに追加します。
- 新規タスクで実行するNuGetコマンドを選択します。この例ではrestore、pack、pushコマンドを使う設定になります。
ステップ 3:PushタスクでbuildinfoをArtifactoryに設定
NuGetタスクを含むパイプラインが実行されると、タスクログには実行されたNuGetコマンドに関するすべての情報が表示されます:
タスクを追加するときにCollect build infoチェックボックスをオンにすることでNuGetタスクがbuildinfoを取得するように構成できます:
buildinfoが取得されるとメタデータとしてArtifactoryにプッシュされ、Build ResultsのArtifactoryタブからアクセスすることができます。
パイプラインを実行するとArtifactoryでNuGetタスクのビルド情報を確認できるようになります:
Azure DevOpsおよびTFS用のJFrog Artifactory Extension はVisual Studio marketplaceで入手できます。ぜひお試しください。