企業やコミュニティ向けにJFrog Container Registryを提供
コンテナ技術は2013年に公開されて以来、開発や運用チームにまたたく間に広まり、現在では業界のスタンダードとしてなくてはならない存在になりました。コンテナを使ってアプリやマイクロサービスを提供すると、数日までいかなくても数時間はかかっていた作業が数分で完了でき、スムーズなリリースによる大規模でスケーラブルなデプロイが可能になります。
しかしながら、あらゆる種類の最新インフラ環境でコンテナ自体をデリバリすることは未だに難しい場合があります。
私たちはその解決策として、Kubecon 2019においてJFrog Container Registryを発表し、同時に無償提供を開始しました。ソフトウェアリポジトリマネージャーの業界リーダーであるArtifactoryをベースとしたJFrog Container Registryは世界で最も革新的でフルハイブリットなDockerとHelm向け無料レジストリです。
なぜ私たちがJFrog Container Registryを推奨するのか、その理由を説明しましょう。
バーチャルマシンの台頭
コンテナが台頭するにあたり、DockerとKubernetesは高度で複雑な要求とシステムの拡張性と監視を必要とする顧客のニーズに応えた完全なエンタープライズプラットフォームに進化しました。コンテナレジストリは成長しつづけるインフラ上で、適切なアプリの適切なバージョンを適切な場所にデプロイするという複雑な作業を効果的に進めるために不可欠です。
しかし、つい3年ほど前までコンテナレジストリは主流ではありませんでした。Docker Hubは利用可能な最初のコンテナレジストリではありましたが、その運用管理はより適切にコントロールできる独自のプライベートレジストリで運用されていました。主要なクラウドプロバイダーは全て、AWS用にはECR、Azure用にはACR、Google用にはGCRといった独自サービスでコンテナレジストリを提供しています。
JFrog Artifactoryでは開発者がDocker、Kubernetes、Helmといったプライベートレジストリを使用する必要性を早期に理解し、長年にわたり取り組み、これらの機能を組み込むことに成功しました。これこそArtifactoryがマーケットリーダーである最大の理由です。
その間にコンテナを利用する開発者は増え続け、最新のコンテナ採用調査によると38%の企業が2019年のコンテナ導入に10万ドル以上を費やす計画をしており、前年の33%から着実に増え続けています。さらなる高度なコンテナレジストリソリューションに対するニーズによって、この成長スピードが早まっていくことは明らかです。
自由自在にクラウドを扱うには
コンテナを採用する際にはクラウドネイティブでないと大きなメリットを享受できないため、慎重に検討する必要があります。Dockerイメージは数十個のKubernetesクラスターであれば(数百個だと難しいですが)必要に応じてすばやくスケールアップ/ダウンするためにデプロイ可能です。
しかしながら、企業はクラウドとオンプレミスの両方やマルチクラウド、またはハイブリッドなインフラ環境で動作する柔軟性のあるソリューションをますます必要としています。これら任意の組み合わせでコンテナレジストリを使用する必要がある場合には、利用可能な選択肢はほとんどありません。
JFrogは機能を犠牲にすることなく、どんなインフラ環境であってもツールは実行可能である、というポリシーを持ち続けています。JFrog Container Registryはこの哲学に基づいて開発され、フルハイブリッドかつ無料で使える唯一のコンテナレジストリです。
コミュニティの構築
私たちはJFrog Container Registryを使用してコンテナとKubernetesをサポートする技術を強化し、DockerとHelmを拡大すべくコミュニティ、開発者、パートナーを呼び集めることを目指しています。
JFrog Container Registryを無料で提供することは、コンテナとして優れたソフトウェアを提供するコミュニティを強化する取り組みのために重要です。ライセンス料は一切必要ありません。SaaSには無料枠が含まれますが、クラウドサービスプロバイダからの使用料や転送料が発生する場合があります。
JFrogにとってこの試みはコンテナの運用を劇的に向上させる新しいソリューションです。私たちには長年に渡りArtifactoryで培ってきた豊富な経験があり、コンテナを柔軟に運用する方法を知っています。みなさまのプロジェクトがコンテナに依存しているほどJFrog Container Registryが効果的です。これによりクラウド、マルチクラウド、ハイブリッド、そしてその先の未来への飛躍が見えてきます。ぜひお試しください。