Jenkins 用の新しい JFrog Plugin
アーティファクト管理が開発ライフサイクルの重要な部分であることは日本でも知られてきました。Jenkinsを使用している場合は、ビルドとバイナリも保存する必要があります。
DevOpsの世界では、ソフトウェアリリースを成功させるには、アーティファクトと依存関係の効率的な統合と管理が不可欠です。JenkinsとJFrog Artifactoryは共に、合理化されたビルドプロセスのための強力な組み合わせを提供します。Jenkins JFrog Pluginを利用することで、開発者はArtifactoryへのシームレスなインテグレーションによりJenkinsパイプラインジョブを強化でき、ソフトウェア開発ライフサイクルに多くの利点をもたらします。
この記事では、JFrogプラットフォーム、特にArtifactoryをJenkinsと簡単に統合する方法を説明します。そして、新しい Jenkins JFrog プラグインを使用すると、最新の機能がリリースされてすぐに、ビルドジョブ内から直接アクセスできるようになります。
Jenkins JFrogプラグインとは
Jenkins JFrog Pluginを使用すると、JenkinsとJFrog プラットフォームを簡単に統合できます。この統合により、ビルドジョブでアーティファクトをデプロイし、Artifactoryとの間の依存関係を解決し、それらを作成したビルドジョブにリンクできるようになります。また、JFrog Xrayを使用してアーティファクトとビルドをスキャンしたり、JFrog Distributionを使用してソフトウェア パッケージをリモートの場所に配布したりすることもできます。JFrog CLIコマンドはどれも、JFrogプラグインを使用してJenkinsパイプラインジョブ内から実行できます。
Jenkins に JFrog プラグインを使用する利点:
統合の簡素化: JenkinsとJFrog の間にブリッジを作成します。ビルドジョブによって作成されたアーティファクトは、対応するJenkinsビルドにリンクされ、プロセス全体にわたるトレーサビリティと透明性が提供されます。
アーティファクト管理: パッケージの形式に関係なく、チームのアーティファクトを効果的に管理し、依存関係の解決を簡素化し、再利用性を促進します。Maven、Gradle、Dockerなど、30を超えるネイティブに統合されたパッケージとファイルタイプに対応しています。
高度なセキュリティ: アーティファクトとビルドをスキャンして、セキュリティの脆弱性、ライセンスコンプライアンス違反、その他の潜在的なリスクを検出します。パイプラインの早い段階で潜在的な問題を発見し、セキュリティの脅威を軽減して、ソフトウェアの信頼性と安定性を確保します。
効率的なアプリケーション配布: 分散環境全体への迅速なデプロイとシームレスなコラボレーションのために、離れたロケーションへのグローバルソフトウェアパッケージの配布を自動化します。
シームレスなパイプラインオーケストレーション: パイプラインスクリプト内からさまざまなJFrog CLIコマンドを活用し、アーティファクトのアップロードやデプロイメントのトリガーなどのJFrogタスクの実行を簡素化します。
新しいJenkins JFrogプラグイン
現在、JFrogは2つの異なるJenkinsプラグインを提供しています。まずJFrog ArtifactoryプラグインはGroovyベースでパイプラインからAPIを実行しますが、新しいJenkins JFrog プラグインはJFrog CLIコマンドを実行する単一のステップを実現します。これにより、利用可能なJFrog CLIコマンドを簡単に実行できるようになります。両方のバージョンを好みに応じて使用できます。使用したい特定のJFrog CLIバージョンも自由に選択できます。新しいJenkins JFrogプラグインに移行し、最新かつ最高の機能を利用することをお勧めします。
すぐに始める方法は次のとおりです。
始めに
Manage Jenkins > Pluginsに移動し、「JFrog」を検索してJFrogプラグインをインストールします。
パイプラインジョブでJFrog CLIを使用するには、Manage Jenkins > System > JFrog Plugin Configurationに移動して、JenkinsのツールとしてJFrog CLIを設定します。
Manage Jenkins > Tools に移動して、JenkinsのツールとしてJFrog CLIを設定し、パイプラインジョブで JFrog CLIを使用します。
インストール オプションのいずれかを選択します。
これで、始める準備が整いました。
簡単な例
ファイルのアップロードとダウンロード
pipeline {
agent any
tools {
jfrog 'jfrog-cli'
}
stages {
stage('Testing') {
steps {
// Show the installed version of JFrog CLI.
jf '-v'
// Show the configured JFrog Platform instances.
jf 'c show'
// Ping Artifactory.
jf 'rt ping'
// Create a file and upload it to a repository named 'my-repo' in Artifactory
sh 'touch test-file'
jf 'rt u test-file my-repo/'
// Publish the build-info to Artifactory.
jf 'rt bp'
// Download the test-file
jf 'rt dl my-repo/test-file'
}
}
}
}
みなさんが開始するための、その他のプラグインの例もあります。
Jenkins JFrogプラグインを使ってみましょう
Jenkins JFrogプラグインは、JenkinsとJFrog Artifactory間の価値あるインテグレーションを提供し、強化されたアーティファクト管理および依存関係解決機能を提供します。このインテグレーションを活用することで、開発者はビルドプロセスを合理化し、リリースを自動化し、テストと分析を通じてコードの品質を確保し、効率的なコラボレーションを実現できます。
次にやるべきことは?
- Jenkins JFrogプラグインについて詳しく読む
- JFrogプラットフォームの無料トライアルを開始する
- Jenkins JFrogプラグインを用いてJenkinsとJFrogプラットフォームを接続する
- JFrogプラグインを使用して最初のパイプラインジョブをセットアップする
CloudBeesTV: JenkinsでJFrogプラグインを使用する方法