1から1,000の企業にする:人事部門を一歩づつ飛躍させていく

1K Frogs

今から10年以上前に私たちのCEOであるShlomi Ben Haimから、JFrogの人事を担当してみないか。と声をかけられました。その時、私はまだ社員ではなく、またその時点でJFrogのスタッフは15名しかいませんでした。

私はお誘いを断りました。なぜ従業員15名の企業で人事が必要なのか?私に対する彼の答えは私たちがJFrogを構築した方法の本質でした。
「私たちは会社を作っているのですから、正しく構築する必要があります。」

私は納得して16番目の社員になりました。

10年後の今、15カ国に1,000名以上の社員と一緒に、私たちは妥協のない企業を構築しています。

組織として、私たちはこれまで多くのマイルストーンを経験してきました。
私たちの革新的なエンジニアリングチームとプロダクトチームは真のコミュニティ・アドボケイトであり、開発者とともに、開発者による、開発者のための製品を構築し、オープンソースの精神をJFrogに注入してきました。当社は8社を買収しました。4回の資金調達ラウンドに続き、IPOを行いました。当社の製品は市場をリードし続けています。私たちは共に多くのことを成し遂げました。

ここで重要なのは「共に」ということです。コミュニティのバックアップと、お客様の声に常に耳を傾けることで賢くて本物志向の人々、つまりFrogsが共通の目標に向かって一緒に働く環境が生まれました。

「私たちは会社を作っているのですから、正しく構築する必要があります。」

正しく構築するためには常に適切な人材を集めて維持するだけでなく、彼らが活躍できるような適切な文化を「swamps」の中に構築する必要があります。この文化は典型的なハイテク企業の特典を超えたものである必要があります。それはオフィスで見かける卓球や無料のスナックではありません。人としての本質的な部分でなければならないのです。

私たちの文化の羅針盤

会社を設立する際には自分を導いてくれるもの、つまり物事を正しい方向に進めるための羅針盤が必要です。これは急速に規模を拡大しているときには特に重要で、道を見失ったり、妥協したりしがちです。

私たちにとっての「北極星」は「JFrog Codex (JFrogの聖書)」です。これはエグゼクティブが壁に貼ったトップダウンの目標設定ではありません。社員が主体となって、私たちが何者であるかを文書化したものです。Swampの市民としての私たち全員で書いた、お互いの契約書でもあります。

「私たちは会社を作っているのですから、正しく構築する必要があります。」

これから先もCodexは私たちの心を映し出し、JFrogを真摯に形にしていく道標であり続けます。Think Big(大きく考える)、Care(気遣う)、Customer Happiness(お客様の幸せ)などの中心となる考え方はエグゼクティブからではなく、この文化を持つ、Frog自身から生まれたものです。(* JFrog では社員をFrog(カエル)、オフィスをSwamp(沼)と呼んでいます。)

ユニバーサルな価値観

JFrogで会社を構築するということは、世界中に新しいオフィスを開き、地理的に新しいグループとその文化を受け入れることであり、毎年何百人もの新入社員が増えたときには全員が同じ目標を見ていることを確認する必要があります。

簡単そうに聞こえますか?そうではありません。

それは可能ですか?1000%可能です!

The JFrog SpiritJFrogの精神

「私たちは会社を作っているのですから、正しく構築する必要があります。」

この急速な成長に時間と労力を投資する場合、会社を軌道に乗せる方法の一つは自分たちが、なぜしているかという「理由」に常に焦点を当てることです。時には、それがお客様やパートナーの皆さまへの価値や国際競争力に関する大きな答えになることもあります。時には、その「理由」がより個人的で、個人に関連するものである場合もあります。例えば、私たち全員が世界的なパンデミックに直面している場合などです。いつでも、どんな状況でも、複数の文化にまたがっても、自分たちの価値観を保つことが大切です。

JFrogのIPOはCOVIDという制約の中で実行され、ほぼ全員の社員はリモートでこの一生に一度の節目に参加しました。前例のない課題に直面しながら、リモート環境から文化を維持するという複雑さは私たちの羅針盤をより重要なものにしました。

私たちが持つCodexの価値観のひとつに、”誰もが大切な存在であり、誰もが重要な存在である(Everyone counts, everyone matters)”というものがあります。そのため、すべての従業員をIPOに参加させる努力をしました。「ヒット・ザ・ベル=鐘を打つ」の前夜に特別なプレゼントを社員の自宅に届けたり、広報活動に社員の参加を募ったりしました。これで一体感を感じることができました。これは物理的なオフィスを超えた文化が浸透していることの証明です。

数字だけでなく、人の成長

16人目の社員として、私は1,000人以上のFrogがオフィスのドアから出てくるのを見れたのは光栄でした。その中にはシニアリーダーとして入社した者もいれば、また10年以上かけて自分の役割を果たし、指導的立場に成長した人もいます。また、世界中の社員の家族に何百人もの子供(おたまじゃくし)が生まれたのを見てきました。一生ものの結婚や友情が生まれています。キャリアが育まれ、それが軸となって業界をリードする役割を担うようになったのを私は見てきました。

個人的にも職業的にも社員が成長することは当社の文化を守る存在である私にとって重要なことです。当社では社員全員が重要です。それが私たちの基盤なのです。

「私たちは会社を作っているのですから、正しく構築する必要があります。」

成功し続けるためには勇気、パートナーシップそして大胆な意思決定が必要です。市場や場所、ビジネスが変わっても私たちの価値観に妥協することはありません。

それがすべての本質です。そして、それが私たちの魂なのです。

社員1,000名という節目を迎えることができたのは人事チーム、採用担当者そして火を絶やさず守ってきてくれた仲間、Codexを守ってきた仲間の数え切れないほどの努力のおかげです。Frogsのチームとして意図的に追求しなければ一体感を得られません。成功への意欲を持って、次のマイルストーンを一緒に目指しましょう。それが「正しく構築する」ことなのです。